業務用の無線LANアクセスポイントを使って Wi-Fi 環境を見直してみた
- 最近、社内の無線の調子が悪い…
- とりあえず、現状の構成を把握することに
- 作業に取り掛かる前に、しっかり KPT をやっておこう!!
- ようやく機器の選定へ
- 面倒臭いけど、やらなきゃ仕方がないのでセッティング
- ハマったところ
- まとめ
最近、社内の無線の調子が悪い…
最近、社内の無線に繋いで仕事をしていると、突然切れたりする。たまに起きる程度なら、「まぁ、いっか」なんて思うところだが、結構頻発するので、ちょっとイライラしてきた。
昨年の社屋の移転に伴い、暫定的に Wi-Fi 環境を構築したものの、さすがにこのままだとちょっとツライな、と思い、Wi-Fi 環境の見直しをすることに。
現状の問題としては、こんな感じ。
- たまに無線が切れる
- 場所によっては、かなり不安定になる
- 端末によっては、そもそも SSID 自体が見つからず、接続出来ない
- 接続台数が増えてくると、極端に遅くなったりする
- 微妙な冗長化しかされてないので、メンテナンスとか、何かトラブルが起きた時、無線が使えなかったりする
っていうか、かなりマズイな…。
とりあえず、現状の構成を把握することに
昔作った資料を引っ張り出して見てみると、だいたいこんな感じ
社屋が4階建てで、各階毎に無線LANアクセスポイントを設置。
ただ、各階毎に Wi-Fi を設定するんじゃなくて、親機と中継機を繋いで一つの SSID で Wi-Fi を形成してます。
で、利用している機器は、こちら。
- 親機 121ware.com
- 中継機 121ware.com
- ネットワークカメラ www.iodata.jp
家庭用の機器としては最上位機種なんだけど、業務利用となるとやっぱりちょっと厳しい…。構築当初から、その辺はわかってたんだけど、ずるずると今まで引き伸ばしてきちゃったんだよね。んー、何事も問題がわかった時点で解決へ向けてすぐに動き出した方が良いんだよね。反省…。
作業に取り掛かる前に、しっかり KPT をやっておこう!!
【Keep】
- 規格は、基本 IEEE802.11 ac を利用する。 2.4GHz は無線マウスとかでも利用されていて、且つ、帯域が狭い為に競合し易いとのことだったので、これまで通り 5.0GHz を利用する。
- ネットワークカメラは、IEEE802.11 n/b/g を利用する。 これは製品自体が対応していないので、致し方ない…。新しいバージョンで 5.0GHz 対応のものがあればと調べてみたが、無いね。
- 現状の Wi-Fi も当分の間は、そのまま利用する。 新しい Wi-Fi と競合して NW が不安定になる様であれば別だけど、当分は、敢えて無くす必要は無いかな。
【Problem】
- ※ 既に冒頭記載したので割愛
【Try】
- 業務用機器を購入し、新しい Wi-Fi を構築する。 これで、接続台数や通信量の拡張を行って、安定した利用が可能になるかと。
- 中継を利用せず、各階毎に Wi-Fi を構築する。 2.4GHz と 5.0GHz との違いや、業務用機器と家庭用機器の違いを考慮しました。 あと、これで多少ながらも Wi-Fi の冗長化になるかと。
以下、補足。
2.4GHz と 5.0GHz との違いについて
- 【Wi-Fiルーター】2.4GHzと5GHzの違いについて
- 無線LAN親機(Wi-Fiルーター)の周波数帯(2.4GHz帯/5GHz帯)の違いについて - アンサー詳細 | BUFFALO バッファロー
業務用機器と家庭用機器の違いについて
ようやく機器の選定へ
まずは、選定条件をしっかりと決める
- 推奨:50台 最大:100台 以上
- 3〜5万円ぐらいの価格帯
- IEEE802.11a/b/g/n/ac 対応
- WPA2 対応
- AES 対応
- リピータ機能あり ※念の為
そして、条件に合う候補を抽出する 条件を考慮し、以下の5つを候補として抽出。
- エアステーション プロ インテリジェントモデル PoE対応 11ac/n/a/g/b 866+300Mbps 無線LANアクセスポイント : WAPM-1166D | BUFFALO バッファロー
BUFFALO インテリジェントモデル PoE対応 11ac/n/a/g/b 866+300Mbps 無線LANアクセスポイント WAPM-1166D
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- 出版社/メーカー: Cisco Systems-605824
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- http://jp.yamaha.com/products/network/wireless_lan/wlx202/
- 出版社/メーカー: null
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- エアステーション プロ インテリジェントモデル PoE対応 11ac/n/a/g/b 866+300Mbps 無線LANアクセスポイント : WAPM-1166D | BUFFALO バッファロー
- 最後に、候補を比較して評価する
価格.com を利用して、スペックなどを比較・評価する。
その他レビューも参考に。
- 仕事に即戦力の「無線LANアクセスポイント」を選んでみた――利用規模別のおすすめは? (2/2) - ITmedia PC USER
- 自宅用Wi-FiをYAMAHA WLX202に変更 | 道具眼日誌:古田-私的記録
結果、 YAMAHA WLX202 を選定。 ELECOM WAB-I1750-PS と迷いましたが、YAMAHA WLX202 の方が発売時期も新しかったので。
面倒臭いけど、やらなきゃ仕方がないのでセッティング
今回は、各階に機器を設置するので、それぞれの機器に、
を、設定します。
設定手順は、以下のサイトを参考に。
あと、受信レートの設定も変更。
ハマったところ
今回は、特にハマったところは無し。 順調の作業が進められて何よりって感じです。 私の端末が MAC だったので、IP アドレスの設定にちょっとだけ手間取ったぐらい。
ただ、
やはり機器の選定には時間が掛かった。さすがに結構な金額にもなるので、すみません、やっぱりこれじゃダメでしたとはちょっと言い辛いし…、まぁ、それでも相性とかあって上手くいかないことがあるものなんだけどね…。
まとめ
最終的には、以下の構成に変更。
今のところ、特に問題なく利用できているので、ひとまず安心といったところ。
ただ、
モバイル端末も増えてきたし、IoTとかあるみたいだし、これからますます無線での接続は増えてくると思うので、安定した無線環境を維持するのは結構重要かなと思います。
参考になれば。